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2007年05月29日

ボーイスカウトの事業計画

ググってみたら、ありました。日本連盟の事業計画(平成19年度)。

ボーイスカウト日本連盟
平成19年度事業計画
http://www.scout.or.jp/h19jigyok.pdf

(例によって、トップページからどうやってたどり着くのかわかりませんので、親ディレクトリーは不明です。)

<追記>
リンク元判明しました。
トップページ→日本連盟について→団体概要→<平成19年度事業計画>
http://www.scout.or.jp/nihonrenmei.html



《事業方針策定にあたって》
平成19年度は、平成17年度から2か年度にわたる最重点目標「スカウト運動の基本を大切に加盟員数を拡大する」を受けて理事会の下に設置された「スカウト運動推進委員会」を中心に、理事会、教育本部が様々な観点から協議検討してきた結果を具体的な事業として実行に移す年である。
また、平成19年度(2007)は、世界スカウト運動創始100周年の年でもあり国内での各種記念事業をはじめ、第21回世界スカウトジャンボリーがイギリスで、第22回アジア太平洋地域会議が日本で開催されるなど大規模な国際的事業が集中していることも特徴となっている。このように国際性に富んだスカウト運動であることを社会にアピールできる絶好の機会を効果的に活用し加盟員数の拡大に向けて挑戦していきたい。
ボーイスカウト日本連盟としては、次に示す基本方針を充分に認識すると共に重点目標を達成させるべく各種事業を推進する。都道府県連盟においてもこれらの方針に則った目標を打ち立て事業展開されることを期待したい。

《スカウト運動の展望》
日本のスカウト運動は、青少年教育の中心的役割を果たす存在を目指す。

《スカウト運動の使命》
個人の資質を伸ばし、地域社会や国際社会に役立つ青少年を育てる。
∼日本連盟長期戦略計画計画より〜




《基本方針》
より良いスカウティングを より多くの青少年に!

《重点目標》
スカウト運動の基本を大切に 加盟員数を拡大する
∼世界スカウト運動創始100周年を契機に∼


《重点事業》 
1.スカウト教育法を充分に活用した活動を展開する
2.団に関わる指導者の養成を図る
3.スカウト活動の国際化を図る
4.新規加盟員を獲得し、中途退団者を抑止する
5.情報提供機能を向上し広報活動を充実する
6.財政基盤の強化を図る





事業計画なるものは始めて拝見したのですが、これを受けて、各都道府県連がそれぞれ(事業計画を作り)事業展開をするようです。

ざっと読んだ限りでは、内容も盛りだくさんだし方向性だってとっても正しいと思います。でも、これらを実現するための具体的施策は、ここからはまだ見えていません。やはり何よりも気になるのは、重点事業として挙げられている改革の中身ではないでしょうか。




《重点事業》
1.スカウト教育法を充分に活用した活動を展開する
@カブとボーイの「部門間プログラム」実施の徹底
年齢構成だけでなく活動目標や活動環境、活動教材が大きく異なる各部門間における上進時は、当事者や保護者にとって不安と期待がある。特に、カブからボーイ部門へは顕著であり改めて「上進章プログラム」の重要性を理解し、当該隊指導者の協力体制を整え各団全てで確実に実践できるように努め、100%の上進率を目指す。
Aボーイ部門の「長期キャンプ」実施の提唱
野外活動に求められる教育的効果は、週末のキャンプ程度では時間も限られており活動テーマも多くは望めない。宿泊数が多い野外生活は、確実に青少年の成長を促すことが日本ジャンボリー等への参加スカウトからも実証されている。そこで、日頃の訓練成果を発揮すると共に、自信を高め自己を見つめ直し畏敬の念を感じとれるなど新たな発見を得る機会として「5泊以上の長期キャンプ」を各隊が実施することを提唱する。
Bボーイとベンチャー部門再編成についての研究
「スカウト教育法」は、青少年の成長を促すため思春期の当該年代を中心にプログラミングされており、各要素を個別ではなく総合的に活用して初めて効果が期待できる。特に高校生年代には、自己実現に向けた専門性の高い活動と共に、自らの経験と修得技能を隊活動の中で発揮できる環境整備と機会提供が必須であり、リーダーシップを養うことができる。そこで、区分されている二つの部門を統合し再編成することでそれらの達成に向けた研究を行うとともに、全国的な周知を図りながら、その期待できる成果を確認するための実験を試みる。
Cローバー年代を対象とする全国組織の設立
スカウト教育の「最終段階」として位置付けられるローバー部門は、地方と都市部では極端にその活動環境が異なる。それは、進学や就職を理由にベンチャー活動を展開してきた高校生年代までの生活圏が移動し、団活動の継続が困難となることが多く見受けられるからである。そこで、ローバー年代の活動を支援し更に活性化させるために活動単位を団だけに求めない新たな受皿として、自主運営を目指した全国組織を設立する。



以下は、単なる感想です。


「@カブとボーイの「部門間プログラム」実施の徹底」

カブスカウト課程で現状の上進章課目を修了すると、実はボーイスカウト課程で初級章の課目のほとんどを修得することにもなります。上進数ヶ月前からくまスカウトを囲い込み、助走させるんですが、これは研修所あたりではあまり教えないので、スカウトが宙に浮いたり、ほとんどできないところがあるのかも知れません。


「Aボーイ部門の「長期キャンプ」実施の提唱」
私は夏は5泊6日がデフォルトだったのですが、4日くらい経つと、テントがたるんできたり、服が臭くてどうしようもないとか、トイレに行けないガマンの限界が近づいたり・・・。乗り越えなきゃ行けない山がやって来ると思います。食事作る回数も増え、みんなへ順番が回ります。3泊4日では、それらを味わう前に帰っちゃう訳ですから、プラス2日の意義は大きいですね。


「Bボーイとベンチャー部門再編成についての研究」
ここが議論を呼びそうな(すでに呼んでしまったけど)部分ですね。「・・・そこで、区分されている二つの部門を統合し再編成する・・・」とあるんですが、いろんな心配があるなかで、ちょっと説得力ない気がします。いまのじゃダメなの?/いまのどこがダメなの?って感じで。でも「それらの達成に向けた研究を行うとともに、全国的な周知を図りながら、その期待できる成果を確認するための実験を試みる。」ということなので、その結果も見てみたいです。


「Cローバー年代を対象とする全国組織の設立」
地域団は、進学で移住してきたスカウトの受け皿になるべき、ということをどこかで何回か書きました。しかし、これを読むと団から切り離すような感じがします。「継続性」という意味で、私は「ジュニアリーダー(※)」の存在や役割がとっても重要だと考えています。私自身、正直に気持ちを言えば、「ただ自分が(先輩に)していただいたことを、(後輩に)返してる」だけなんです。全国組織が受け皿になる場合、それで救われる人も増えるでしょうが、団からはなれることで、その「流れ」が途切れてしまうのが心配です。


※ジュニアリーダー
ここでは、ローバー、ベンチャー年代で指導者として活動する人の意味です。ローバーハンドブックには、「伝統型」「開放型」「指導者型」「専門技能型」という分類があり(P.40)、「指導者型」のイメージです。




事業計画の中には、指導者訓練についても「指導者訓練体系の再構築と新指導者訓練制度の確立」という項目があり、「新指導者訓練体系」が構築されたそうです。

たぶん、この辺りをふまえての内容かと思われます。

指導者養成訓練体系検討特別委員会「検討のまとめ」
http://www.scout.or.jp/j/info/training/training..matome.html


まずは指導者がもっともっと頑張らなければ、という点では、論を待たないでしょうが、やってて限界感じてる方も多いのではないでしょうか。新しい計画が、そのあたりを打破していくものになっていかなければならない、と考えています。
posted by ぬまた at 22:00| ☁| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
(-_-;ウーン 未熟な私では浸透するのに時間がかかります。理解できなくて放り投げる部分も多いですけど。
日本連盟のホームページではわかりにくいので、ぬまたさんの所に来て正解でした。
Aに至っては、早くから提示されていたけどリーダーの都合で、と最初から投げる隊も多く出てるんですよね。
Bは私には理解不可能として、Cは実は少し賛成です。団と言う枠を超えて色々な所で情報交換にしろもまれて成長して、自分の出身の団に戻るも良し、新しい団で奉仕するも良し。ローバー時代は全ての団での共有財産の時期としてほしい気もする。
その代わり、自分の団に魅力を感じさせないと戻って来て貰えない。 
何て言うのは厳しすぎますかね?
ケンカ売っている訳ではないけれど、淘汰されてしまう団に、なるかも知れない危機感をもって貰うのが良いと思う。
この活動は打たれ弱い団体になりつつあると懸念してますから。
Posted by ちずやん at 2007年05月30日 00:44
財政基盤の強化

昨日の地区の会議で、BSとVS合併は財務の方から話しが出たのが発端と聞いて悲しくなりました(T_T)

スカウト教育方法云々から出た話しであって欲しかった。
Posted by こがっち at 2007年05月30日 07:31
@は要するに「月の輪隊」をきちんと復活させましょ、という話でしょ。
そうか、いま制度としては月の輪はないのですよねぇ。 うちは私がBS隊の副長の時にゴネて復活させてますからこの効能はもちろんよく知ってます。
反対する理由がありません。
詳しくは私の隊長レポートをご覧ください。

Aは兵庫の夙川スカウト(ボーイスカウト西宮第3・13・23団)のように10泊キャンプを継続しているところもありますし、長期キャンプの効能も明らかです。 ハードルは高いですがなんとか実施したい項目です。
これも反対する理由がありません。

Bは・・・議論百出ですね。
詳しくは私のブログにて。

Cはわからなくもない。 でも実際にはPAX 4 Hyper やCJKに関係したスカウト
くらいしか対応できるスカウトが居ないのではないでしょうか?
そして、ますます原団のRSが活動停止になっていく気はします。
功罪相半ばと考えますが、RSについてはまだ私自身がキチンとした活動実績がありませんからコメントできる部分が限られます。

しかし、・・・財務上の理由。
なんだよ、それは。

情けなさも個々までくれば上等だね。
Posted by bskurosan at 2007年05月30日 10:53
> 淘汰されてしまう団に、なるかも知れない危機感

全国展開している小売業や飲食業なんかの場合、「パイの奪い合い」はすさまじいものがありますね。

単純に競争原理を導入すれば良い訳ではありませんが、「ダメな状態」を放置しておかない(→救う)仕組み、というのは、もうちょっとあってもいのかなと感じています。

今はただ自己免疫力に期待して終わってるのではないでしょうか。
Posted by ぬまた at 2007年05月30日 12:47
> 財務の方から話しが出た

企業では良くある話ですが、その場合、キレイ事を無視してまでも再生プランを数字合わせで作らなければなりません。

それをクリアした上で、一時的に沈むかもしれないけど(既にだいぶ沈んできたのかもしれないけど)、「スカウト教育方法」をパワーアップさせていく、というのが命題なんだなと思ってます。

財政の部分はまったくわかりませんが、平成20年度に予定されている公益法人改革で課税範囲が広がる方向にあるとしたら、それも踏まえた議論はあったのでは、と思われます。

P.10
【D.運営事業】
1.運営のための取組み
(7)公益法人改革に向けた準備

Posted by ぬまた at 2007年05月30日 12:56
> なんだよ、それは。

まったくです。

前述のように、そういう財務的な話もあったかもしれないけど、肝心な教育訓練の部分の議論とか意思が見えてないから、そういう伝わり方をしてしまうのではないでしょうか。

これでは、現場の理解を得るのは難しいですね。

Posted by ぬまた at 2007年05月30日 13:02
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