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2007年01月21日

組集会、どうやってますか?

今回の地区ラウンドのテーマは「デンリーダー」。内容は、通常円卓とは別に行う「デンリーダー研究会」に代わるものということで、参加者のなかにはデンリーダーもいらした。

カブの活動における組集会は、ボーイ隊に上進して以降班集会を自発的に展開するために基礎になる、重要な役割があると思う。ところが、カブ年代ではスカウトだけで集まって、何かテーマを持って活動することはまずできない。だから、デンリーダーがいないと(デンコーチはもっといないと思うから)、そもそも組集会なんて成立しない。

地区円卓の開催連絡をいただいた後、「デンリーダーが中心になって組集会を展開するためには、といった話について、みんなで考えることができれば面白い」と考え、その旨を副コミにお願いして、セッションをひとつ担当させていただくことになった。自分はタダの隊指導者ではあるが、もっと言えばトレーニングチームでもないし、一年前にCS課程の研修所に行ったばかりで、どうかな?、とは思ったが、でもやれば自分の勉強になるし、たとえ言ってることが間違っても、その場で副コミや参加してるベテラン指導者の方にに修正していただける(?)から、細かいことはあまり気にせず臨んだ。むしろ、他の隊の実情やいろんな意見を聞けることが楽しみだったのだ。

円卓全体の内容は以下の通り。

<カブラウンドテーブルの内容>
1.カブスカウトとは何か?(ボーイスカウトとは何か?ボーイとカブはどこが違うのか?:60分)
2.カブスカウトのプログラムの組み立て(組集会・隊集会・年間計画:60分)
3.デンリーダーの仕事(持ち物、役務、立ち位置等:30分)
4.安全について(事故事例や簡単な救急法を含む:30分)
5.セレモニー等(30分)
(前半の二つについては基本の確認、後半については実例の情報交換をメイン。)


この中で任されたのが、「3.デンリーダーの仕事」。

事前の指示もバッチリいただいた。「デンリーダーハンドブックの特にデンリーダーにかかわる部分のエッセンスを10分程度話し、後は参加者のデンリーダーが実際に日常の活動で行っていることの情報交換と言った内容」ということだった。


それを基に作ったレジュメの内容が、こちら。

<担当セッションの内容>

3.デンリーダーの仕事

(1)持ち物
  a) 「しんぽかべかけ表」 組集会という形の中で、みんなで記入することで、それぞれの進捗を確認できる。ハンドブック(P.86)
  b) 「国旗」 組集会のセレモニーで使う。セレモニーが引き締まる効果を狙う。たたみ方を毎回練習できる効果も期待。 ハンドブック(P.69)

(2)役務 ハンドブック(P.36)
  a) 安全 目配り
  b) YBのフォローアップ リーダーの指示がスカウトに伝わってるか、デンリーダーが補足。YBの指示が組員に届くか、も。(YB:イエローバー。組長と次長)
  c) 進歩のフォローアップ 組集会でスカウトと、保護者会で保護者と、コミュニケーションを図る。
  d) 隊長、副長のフォローアップ 生の声を届ける。一緒に考える。

(3)立ち位置
  a) 隊集会 ●円形、U字形・・・組長の真後ろ、●縦列・・・次長の後ろ 隊長ハンドブック(P.214)
  b) 組集会 ●円形、U字形・・・指導者の位置/組長の後ろ 隊長ハンドブック(P.212)

(4)ディスカッション
・デンリーダーと隊指導者との違い
・デンリーダーはスカウトのどこを見るか
・保護者との関係
・組長とデンリーダー
・連絡の回し方、記録の取り方などの事務について


いずれにしても持ち時間30分なので、デンリーダーは実際に何をやればいいか、さらにポイントを「組集会」に絞ろうと考えた。「組集会をやるためには?」最初は、動機付け。「スカウト運動の特色である班制教育と進歩制度は、組集会から始まる。」ちかいとおきての実践をベースにした、というのは、別の機会にして。まず、組集会をやってみよう。



実は、うちの団は組集会ができていかった。デンリーダーがバッチリそろってるのに・・・。最大の理由は、動機の欠如=説明不足と見た。「組集会って?」「なんでやんなきゃいけないの?」

組集会の実施は、私が一昨年夏にこの団に来てから、最初の課題となった。まずそれには、具体的に仕事を「お願い」しちゃうのが一番だろう。そこで【第1段階】「しんぽかべかけ表」を配布。隊集会の中で組集会の時間をとる、という手法はハンドブックにもある。(隊長HB P.199、DLHB P.66) 最初はこれが、やりやすい。

組ごとに違う場所でやる以上に、組集会の独立性っていうのを出すのが難しい。しかしそれにもちょうどいいものがすでにある。それは、セレモニーだ。次の【第2段階】で、デンリーダーの持ち物に国旗を追加する。楽天で一枚数百円、ずっと使えるから、デンリーダーの持ち物に位置づけた。これを壁にテープで貼るだけで、組集会の開式、閉式はピシッと締まるようになるはず。省略するのは、もったいない。

この段階でもまだ、最初から別々の場所で組が集まるスタイルにはならなかったが、セレモニーができれば、あともう少し。デンリーダーの背中を押すためには、自信とやる気を促す仕掛けをもう少し。【第3段階】「進歩はコミュニケーションのツールである」と説得。カブブックはスカウトとデンリーダー、スカウトと保護者、あるいは指導者と、それぞれの関係において共通の話題になり得る。進歩は「話のネタ」というか、きっかけでいいのだ。そこからコミュニケーションを図ることに目的があるんです。黒澤さんの入れ知恵だけど。

あとは、ボーイ隊における班集会の重要性と、その準備段階としての組集会の位置づけなんかを事あるごとにお話しして・・・。そのころにはもう、しんぽかべかけ表も国旗も自分のツールとして使いこなせるのではないか。


デンリーダーのなり手がいない場合、保護者から選出していく段階も踏まなければならないから、もう一苦労あるだろう。だが、基本的なアプローチはおんなじかもしれない。こどももおとなも自発的に参画できるところがミソなんですよ、と。こんな話も織り交ぜながら。

参画のはしご
http://scoutday.jugem.jp/?eid=6
(実際は、ここまで話す時間はありませんでした。)


つまり、セッションで担当させていただいた部分は、この一年あまりの私の体験に基づいている。こういう場ではいつも話を聞くばかりで、話をする方の経験は始めてで話す内容に不安もあったが、ひとつの実践例として参考にしていただけたのではないか。もうひとつ私自身の体験から言えるのは、実は、リーダーもタダ組に付いてるのが一番楽しいということ。せっかくこの運動に参画してるのに、それを体験をしないなんて・・・。
posted by ぬまた at 09:56| ☔| Comment(8) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
参考になっているようで、ホッとしております。

どんなに普段違う生活をしていても「共通の話題」を作ってあげれば、話しができるはずですよね。カブブックが「保護者のサイン」としているのは、カブスカウトと保護者がサインすることをきっかけに話をするという意味なのだと思っています。
同じく、BS隊の「班長サイン」は班長とスカウトがサインをきっかけに話をすることなんでしょう。

そんなコミュニケーションの観点からデンリーダーとスカウトの関係を考えるというのは、とても自然な考え方だな、と感じました。さすが、ぬまたさん!

これまで、私自身があまり意識してこなかったのですが(BS隊・VS隊担当だったので)、デンリーダーとスカウトの関係について、あまりうまく説明されているものがなかったように思えます。

今回のぬまたさんの説明のように「このようなツールを使ってこのようなコミュニケーションを取ればいい」というものをはっきり明示し、デンリーダーの皆さんに提示してあげれば、デンリーダーも引き受けやすいはずですよね。大変勉強になりました。


Posted by 黒澤岳博 at 2007年01月21日 15:24
勉強になったのは、私自身だと思います。

受け売りでも繰り返し使ってるうちに自分にものになる、と、たしか京都のある団委員長さんもおっしゃっていましたね。

私は最初、しんぽかべかけ表のことも、その存在すら知りませんでした。

研修所に行くにあたって、副コミとの面接で、隊長ハンドブックとあなたの隊と違うところは何ですか?と聞かれ、「例えばこれ、使ってますか?」と言われたんです。へぇー、そんなのまであるんだ、と思いました。

言われるままにとにかく使ってみて、というか、導入してみてから、こんなことを考えました。

これができたキッカケを想像してみると、たぶん、誰かが模造紙で同じような内容を手書きで書いてはじめたんじゃないかと思うんです。あるいはワープロで作って拡大コピーしたかも知れません。

でもそれを始めた人たちのねらいは、最初からそこにあったはず。「これで、みんなで進歩に取り組む、という体制が作りやすくなる。→結果的に、修得が進む。デンリーダーも動きやすい。」

そこに至るまでにはさまざまな試行錯誤があったのでしょう。今はそれらの成果を、1組当たり250円(税別)の費用で、どこでも簡単に導入できます。

そういう道具や手法が、まだまだいっぱい埋もれてるんじゃないかなぁ、と思って、探して回っています。
Posted by ぬまた at 2007年01月21日 19:03
MIXIでも書きましたが、ぬまたさんはリフレッシュ休暇なんていっていないでとっとと実修所に進んで県連の指導要員になってください。 いまうちの地区ではCSウッドバッチャーの方がBS、VSのウッドバッチャーよりも断然多く、ある古参指導者は「日本カブスカウト**連盟だねぇ」なんてことを言っていますが、それでもここまで具体例を引いて説明、指導できる方は多くありません。 BSでもVSでも同様ですが多くの方は観念論に終始し、参加者が知りたいピンポイントを知る機会が少ないのです。
参加者は観念論よりも具体例、総論よりも各論を得たくてRTに参加しているケースが多いのです。 総論や観念論は皆さん飲み会で沢山やってるでしょ。

わたしもBS,VSばかり担当し、CSでは落第DLを一年やっただけですが、BS隊長の時にBS版の進歩壁掛け表をつくって団ルームに張ってました。 取得したバッチや手旗チェック、2級ハイク、1級徒歩旅行、団面接などの進級チェック項目だけでなく学校での取得資格も併記するようにしていました。 英検、漢検、数検や珠算、書道、ほかに武道などをならっていればその級段もかけるようにしました。

実際にこれを書き込むだけでBSでもバッチ取得のモチベーションがあがりました。

BSでもなかなか研究会や研修で教えてくれないことが実は速攻性のあるノウハウだったりします。 ましてそれが実際の現場で成果のあった方法ならばなおさらです。

私も私なりのそうした成果を「隊長レポート」で書いたつもりですし、またVSバージョンを書いていくつもりです。

で、ぬまたさん、新年会しようね。
Posted by bskurosan at 2007年01月23日 19:12
> 指導要員

私のようないんちきスカウト上がりでは、ちょっと無理でしょうね。人生の半分以上堅気(?)だったし。知識もキャリアもないですし、やっぱりボーイスカウト全般について、ある程度満遍なく知識が必要だと思います。

それより、例えばbskurosanが工夫されたやり方を地区に展開して実績を積み、ブラッシュアップしたものを県連で出版したり、日連の需品部で扱ってもらうとか。「版権」みたいのを地区で持ってると少しお金も返ってきたりして、そういうのを全国各地を競って見るのも面白いですね。

例えば、有名なこれ↓。こんなに立派なものでなくても良いんですけど、みんなで持ち寄ると、何か出来そう。

ボーイスカウトパトロールリーダー・ハンドブックの紹介
http://ameblo.jp/14nj-kyoto/entry-10006562285.html


このような手法や情報の共有化について、blogでは「ワイガヤ」の域を出ないかも知れませんが、Wikiならもう少しまとまったことが出来そうな気もします。

Wikiとは 【ウィキ】 - 意味・解説 : IT用語辞典 e-Words
http://e-words.jp/w/Wiki.html

とりあえず、ページは用意されているみたいですし。

http://www4.atwiki.jp/takehirokurosawa/


> 参加者は観念論よりも具体例、総論よりも各論を得たくてRTに参加

これ、すごくよくわかります。やっぱり隊の中でいろいろトライしたんだけどうまくいかない、良くわかんないようなことを円卓に持ってきて、みんなで考える、という部分も必要でしょうね。

私はB-Pの教え(観念論)とソング・ゲーム(具体例)の間をつなぐものが不足してるような気がしています。


> 新年会

来週ですよ!
Posted by ぬまた at 2007年01月24日 01:50
>それより、例えばbskurosanが工夫された
>やり方を地区に展開して実績を積み

これはやりようがない、ってのが本当の所。
実は私のレポートは地区では複数の方が既に
おととしに書き上げてから半年くらいの間に目を通してます。

でもね、内容ともかくとしてまともに反応
があったのはLT1名、正/副コミ各1名だけですよ。
あとは原隊隊長もこれはと思った方何人かにお渡ししてますけど読んでもいないのが実情。 だからこちらから望まれてもいないのに、「これ、資料です」って渡してもダメなんです。 もうこのあたりは徒労感ばかり。

地区で今27人のBS隊長さんがいらっしゃいますがその中で、例えば私のレポートに関心をもっていただけるのはせいぜい5人。
その中で、ご自身の活動展開になんらかの役にたててくださるのは2人いるかいないか。 (ここ数年のRTなどの様子からの類推) だから地区に展開しようとしても1〜2/27 ではなんの影響力にもなんないんですよ。 

だからこそこの母数を増やすにはと考えて当初は躊躇していたネットでの公開に至ったわけです。

アクセスログから推察すると私の「隊長レポート」は全国で凡そ150名くらいのBS関係者が見てくださったようです。 そのなかでのリピーター率や閲覧ベージの様子からみると100名前後の方は比較的大きめの関心をもって繰り返しご覧いただいているようです。

きっとこれが全国で500〜1000人くらいの隊長さんが関心をもっていただけるようになるとなんらかの影響もでてくるのかもしれまっせんが・・・・・


>ボーイスカウトパトロールリーダー・ハンドブック

これは出版されてすぐに京都府連のWB同期に教えてもらって、連絡不備でなかなか手に入らなかったのですが実修所に言ったときに所長が府連の方だった関係で仕入れてきました。 本当によく出来ていると思います。 私が言った実修所の所員の方の数名が中心でこのハンドブックを執筆されましたので実修所での話しと非常に整合性がとれておりよくわかりました。 ちなみに今のスカウトハンドブックの執筆でも同じ方々がご尽力されました。 (リーダーハンドブックはまた別の地域の方々ですが)

これも京都府連が当初日連に日連での出版を打診したのですが日連は「売れるかどうかわかんないから、まずは府連で売ってみてはどうか? 重版するようならそのときにまたお話しましょう」という状態で、京都府連はそれならば、と自腹きって3000部の出版に至りました。 京都では経費の関係で重版はおそらく出来ない、とのことですから日連が重い腰を上げないかぎりこの3000部を売りつくしたらこの貴重なハンドブックもそれで終わることになります。

だから私は5冊買っておきました。
(5冊くらいじゃしかたないけどね)
Posted by bskurosan at 2007年01月24日 09:35
そちらの地区の実情もわかりかねますが(とあえて言っておきますね)、おっしゃるとおり、難しいのでしょう。

スカ研事務局のブログには「埼玉県連BSプログラム集」のこととか、
http://riics.seesaa.net/article/27703941.html
「隊リーダーに効く」サイト
http://riics.seesaa.net/article/301070.html
のことが書かれています。

新潟県連にはカード式のゲームだかプログラムだかの展開フォームみたいのがあるそうです。

そういうのがいっぱい集まって、共有されていくためには、そのままでは消化しにくい。やっぱり「整理」とか「推敲」、あるいは「取捨選択」とか全体の「再構築」が必要だと思うんです。

私もそれについては大いに興味があります。でも、以前からアイデアはあるのになかなか形にならない現状を考えると、京都連盟の件は類稀な成功例なのでは、という気もしています。つまり、悲観的かもしれませんが、それを超えるものは(書籍ベースでは)、もうできないかもしれない。

しかし、そこでWeb2.0ベースの何か新しい手法に可能性を見出せないだろうか?と。

私の場合、そうやって考えてるだけで終わってしまう場合が多いのですが。
Posted by ぬまた at 2007年01月25日 01:02
初めまして。。。
デンリーダーのことが、よく知りたくてお邪魔しました。
私の息子は、カブ隊に所属していますが、あまり活動がされていなく、参加者も少なく・・・
どうにか、盛り上げていきたいな、と思っているときに、カブ隊長からデンリーダーの依頼があり・・・
あまり機能していない団なので、私の役割は???と思い検索していたら、こんなに具体的な内容に出会うことができました。ありがとうございます。参考になりました。
Posted by kou-shi at 2007年05月23日 07:28
こんにちは。

参考にしていただき、幸いです。

デンリーダーは、お父さん、お母さんの延長というより、活動の目的を達成するための、スカウトに一番近いサポート役なんだと思います。

スカウトに近い、というのが、何より楽しく、つまりお得、といえるのではないでしょうか。

どうぞデンリーダーを楽しんでくださいね。
Posted by ぬまた at 2007年05月24日 22:49
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