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2007年01月09日

仮想空間に乱立するフォーラムから何が生まれるか

ボーイスカウトのことをブログに書いている人がどれくらいいるのだろうか。自分でも書くようになって1年半くらいたったが、ウェブには実にたくさんの「活動報告」や「ひとり言」が毎週のように発信されている。面白がってるうちにいつのまにかRSSリーダーに登録してあるサイトが100を超えてしまった。とてもすべては見きれないが、気になるブログはほぼ欠かさず拝見させていただいている。

mixiではどうだろうか。昨年秋に、こんなコミュを作ってみた。

mixi [dir]ボーイスカウト
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1499677

キーワード検索で140あまりのコミュを集めることができたが、若干漏れがあるかもしれない。こちらはSNS独特の安心感からか、圧倒的に言いたいことをはっきり言える「ストレス発散の場」になっているような気がする。多くの日記やコミュニティが新しく出来てはいつの間にか更新が止まり、議論が盛り上がったかと思えばまた何もなかったかのように静かになってしまう、という状況はおんなじかもしれないけど。

自分もブログに記事を書き、コメントしているのと同じことを、これだけたくさんの人々が行っているというのは、なかなか面白いと感じている。そこに書かれている内容のほとんどは、いままではその人の心の中にしまわれたまま陽の目を見ることのなかったさまざまな事であったはず。それらの表現が無尽蔵に生み出され、ある記事は注目され、すべてが記録されている。


最近はタグという機能もあって、同じキーワードでブログの関連性というつながりを見ることも出来る。

Seesaaブログ・ガイドツアー: タグの設定方法について:

http://blog-tour.seesaa.net/article/20826916.html


さらにそれよりももっと具体的に繋がれる新しいツールが登場した。なんと、自分の書いたコメントのその後がわかるという。以前から気になっていたのだが、このブログにも早速貼り付けてバージョンアップ!(左サイドバーにある「気になるブログ記事」という部分)

ココメントにジョインしよう!
http://jp.cocomment.com/


mixiだと「日記コメント記入履歴」というのがあって、自分がコメントした日記のその後まで追っかけられるようになっているが、世の中のブログだとそうは行かない。自分の書き込みの後、コメントがあったかどうかいちいち再訪問して追いかけないといけないし、時間がたつとどこで何を書いたかすら忘れちゃう・・・。百式の田口さんもおっしゃっているように、これがあれば便利だし、なにより話の輪がもっともっと広がると面白いのでは。


<ココメントについての記事>

CNET
ブログにつけたコメントの「その後」がわかるcoComment
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20320267,00.htm

百式
会話促進ツール (coComment.com)
http://www.100shiki.com/archives/2006/02/_cocommentcom.html



自分のブログは月1〜2回くらいのペースでゆっくりの更新(書けないときもあるが)、と考えているが、それ以外でも他人様のところでコメント書かせていただく分も含めて、どちらも「自分の書きたいこと」。だから両方そろって、ひとつにまとめて表示できて初めて自分のブログが完成するような気もしている。

いま実際このブログのcocomentに載ってる私のコメントは、過去のものを記憶をさかのぼって無理やり拾ったものなので、時系列にもなってないし拾いきれてないものも多い。

この順不同はさておき、多くのブログではその記事自体がはプレゼンテーションであり、そこに書き込まれる多くのコメントが、まさにフォーラムの様を呈しているように私には感じられるのだ。

でもそれがいくらウェブに公開されてるとはいえ、まだまだ人目につかず埋もれてしまってる場合が多いのではないか。

これらの興味深いトピックスは、検索エンジンのアルゴリズムではなく記事やコメントの「書き手」によって上手にピックアップされていくことで、より多くのコメントの連鎖やインスピレーションを生むに違いない。



昨年話題になった「ウェブ進化論」やその第2弾「ウェブ人間論」の著者梅田望夫さんが自身のブログの中で「次の十年」の最重要キーワードとして掲げているのが、「Wisdom of Crowds(群衆の叡智)」。



スカウト人口は減ってはいるが、これら前の世代にはなかったツールを駆使して、もっとみんなの知恵や熱意や体験談が縦横無尽に繋がることで、誰もが足りないと感じている知識や経験や何かがみんなに行き渡っていく可能性はないだろうか。それがスカウトに還元されていく仕組み、というとちょっと固いが、そういう世の中になりつつあると思っている。



My Life Between Silicon Valley and Japan
梅田望夫

2007-01-04
■「Wisdom of Crowds(群衆の叡智)」元年
・・・・・・これまでは人間の脳という物理的な制約の中に閉じ込められてきた個人の経験や思考が、これからは他の人たちとゆるやかに結びつき始めるのである。そういう「Wisdom of Crowds」元年がまさにいま始まろうとしているのであって、そういう未来を垣間見せるきっかけとなった初期の道具としてのSNSやブログの枠組みが今のままで「終わり」であるはずがなく、イノベーションには「踊り場」がつきものなのでどういうタイミングで何が起こってくるかは予想できないが、「次の十年」の最重要キーワードは相変わらず「Wisdom of Crowds」なのだ。
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20070104/p1

2005-05-05
■Wisdom of crowds
これからのネット世界を考える上で「Long tail」と並んで重要なコンセプトだと思うのが「Wisdom of crowds」である。
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20050505/p3

posted by ぬまた at 23:55| ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
早速cocomentさせていただきます。

やばい、WEB人間論読まなくちゃですね。

加えて、意見交換をどんどんして行かなくちゃです。どんどん「意識の違い」などを文字にしていき、共有していくことで「違いが薄まって」いくに違いないと感じています。

そのためにも書く、書く、書くってところなんでしょうか。その文字の中から、きっと後輩達が読み取ってくれるものがあるのだとかんじています。

(その意味では、黒澤とかぬまたさんとかは「書く」という苦悩を続けていかなければならないのです。「Wisdom of clouds」の先駆けとして。お互いあきらめましょう。きっと誰かは気づいてくれると期待して。)
Posted by 黒澤岳博 at 2007年01月10日 23:19
> coComment

ありがとうございます。この手のものはある程度使っていかないと、何ができるかが良くわからないところがありますよね。


> 「ウェブ人間論」

この本は小説家の平野啓一郎さん(23歳のとき「日蝕」で芥川賞受賞)との対談なので、話がどこへ行っちゃうんだかわからないヒヤヒヤ感があります。まったく違う分野の2人がそうやって語り合う様子を、私は何度となくWeb2.0やオープンソースといった言葉をスカウト運動に置き換えて読みました。

平野啓一郎公式ブログ
http://d.hatena.ne.jp/keiichirohirano/


梅田さんは著作に対する反応を出版後「毎日数時間かけて」Web上でつぶさにチェックされてます。mixiに日記を書いたら、前作「ウェブ進化論」のときと同様に数時間後に足あとがついてました。最初の時はびっくりしましたけど、今回は心構えがありました(だからといって、たいしたことは書けないのですが)。このブログも何千ある反応のうちのひとつとして、数えられたのでしょう。そうやって、「書き手」が「読み手」の反応を直接探ってまわる時代なんですね。そうしたある種の「双方向性」が存在するのも、過去には無かったことです。


> 苦悩

ブログもたくさん読んでいくと、楽しいけど、結構たいへんです。書く、書く、書く、と、読む、読む、読む、は、一体のものなんですよね。紙とペンがディスプレイとキーボードに置き換わっただけで、物を書く立場では当たり前のことなのでしょうが。

「それのどこにスカウティングがあるの?」という向きの方々にもとっても、「実践躬行」の次にある「精究教理」や「道心堅固」に対しても一助になるのでは、と言ったら、言い過ぎでしょうか。

やったことや考えたことが、どうなの?という評価もそうですし、それでは他の方々はどうされているのでしょうか?何が面白くて、とか、逆にどんなところで苦労されているのか・・・。ネガティブな側面もあるでしょうけど、そのような「やり取り」がきわめてオープンに、活発に行われていることが、この運動の盛り上がりに「触媒」の役割を果たすのではないか、と期待しているんです。


みんなが書きまくり、読みまくることで、現時点でブログって何なの?という世代にも、最初からネットに生きているようなこれからの世代にも、あまねくボーイスカウトの面白さを知ってもらえるような「きっかけ」になれば、またこの運動に参画している人たちがもっといろんな可能性を見出していけるような、そうなったら面白いと思います。結果的に。
Posted by ぬまた at 2007年01月11日 21:21
なんか、cocomentがうまくいっていないような気がする・・・。もうちょっと調整をしてみます。

「実践躬行」「精究教理」「道心堅固」。まさにこの三つは「自治三訣」として、三位一体なのだと思っています。で、現状の日本のスカウティングは「実践躬行」のみが間違って協調されてしまっているところに問題があるのだと思っています。

実践躬行だけを主張する人々は、自分は「道心堅固」だと思っているのかもしれませんが、「精究教理」がなければ道心堅固になることもできないことに気づいていない。

いずれにしても、三つそろわないとダメなわけです。

その上で、書く(=記録に残す)という作業は、実は実践躬行なくしては書けない。適当なことを書いたら自分の信用を失うわけだから、ものすごーく悩んで、それを解決してからじゃないと書けない。悩みを解決するためにまた読まなければならない。

読むまでの作業は、学生時代でもできたのですが(新入ローバーに「ちーやん夜話集」の青焼きやスカウティング誌に連載していた「英国ローバーの研究」のコピーを読ませる早稲田ローバーの当時のカリキュラムは今考えても結構すごかった)、書く作業はブログを設置してから。書く立場になって、自分の意見を再度確認することが多くなり、とっても勉強になっています。

何しろ「残せば」きっと誰かが参考にしてくれると期待しながら、せっせと書き散らかしています。ご迷惑をおかけしますが、ご勘弁を。

ちなみに、先ほどcocomentのサイトを見たら、ぬまたさんのご努力によりボーイスカウトのタグが、トップになっていました。
Posted by 黒澤岳博 at 2007年01月11日 22:53
いろんなブログを拝見させていただいて、おとなもこどももみんなそれぞれ熱い想いを抱いてこの運動に参画しているんだな、と感じています。やっぱりスカウト運動には、それだけ人を惹きつける何かがあるのは間違いない。

惜しむらくは、途中でやめていなくなってしまう人が実に多い、ということ。「自治三訣」の欠如は、その大きな原因のひとつであると思われます。

それは昔からあることですが、これからは何をするにもまずウェブで「検索」する時代。

スカウトやスカウト運動についてたくさん語り合ってる様子が、そこからもみんなに見えると良いですね。

語り合える仲間がいることは、本当に幸せです。話の中身はともかく。(^^)
Posted by ぬまた at 2007年01月13日 00:43
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