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2006年12月15日

香港童軍中心

B-Pの名を冠したホテルが、香港にはあるんです。私は香港には4年も住んでたくせに、しかし一度もここに足を運んだことは無かった。ホテルの前のオースティンロードなど、何度通り過ぎたことか。当時の私は、「昔ボーイスカウトをやってたことがある、(そんなことは遠い思い出の彼方になっている)」うちのひとりだったのだ。今ではお土産を買ってくる相手もいるので、中国出張の帰りにちょこっと寄り道して、スカウトショップを覗いてきた。

HKSC.JPG

たいていのホテルには建物にホテル名が大書きされているものだが、写真でもご覧になれるように、ここに書いてあるのは、英語と中国語で「ホンコンスカウトセンター」。まず香港連盟本部の建物で、ついでにホテルもやっている、ということなのか。

▼B P International (龍堡國際)
http://www.bpih.com.hk/

▼Scout Association of Hong Kong
http://www.scout.org.hk/


白いビルの上には、香港連盟のスカウト章が大きく目立つ。(上半分は白いんです。)九龍側のチャイナフェリーターミナルからも見えるので、スーツケースをごろごろ引きずりながら、2ブロックの距離を歩いて向かった。荷物が重いからいつものようにタクシーに200円払っても良かったんだけど、この時ばかりはなぜか「質素である」が頭に浮かんで、思いとどまる。天気も良かったし。昨年改装になったというが、ロビー正面には以前と同じようにB-Pの大きな肖像画が飾られていた。天井も高いし、うちの会社が定宿にしているホテルよりはるかに立派に見える。

BPI'n.JPG


ここにはオフィスの他に、いくつかの会議室やスカウトショップも併設されている。ついでにホテル、と言ったが、ここはカルチャースクールや公民館の役割も担っているようで、予定表を見ると北京語(※)やらパソコン教室だったり、(おそらくスカウトには関係のないものも含まれている)各種の会合の予約でいっぱいだった。香港におけるスカウト運動の社会的地位がどれほどかはわからないが、少なくとも地価の高い街の中心部にこれだけの建物を構えているということは、この運動が広く社会教育の一翼を担い、かつビジネスとしても捉えられている、というような印象を受けた。日本のスカウト会館とか行ったことないのだが、地味なんだろうな・・・。


※香港はもともと広東語。返還以降は学校で英語だけでなく北京語(標準語。いわゆるマンダリン)も教えられるようになった。発音は違うが、違うなりに規則性があるので聞き取りは問題ない。多分、発音が難しいはず。文字は簡体字と繁体字の差だけなので、こちらはあまり苦労はないと思われる。



11階のスカウトショップはまだ開店前だった。せっかく朝一の船で中国から移動してきたのに。でもちょうどいいことに横には資料館があって、香港におけるスカウト運動の歴史などが展示されていた。

ScoutMusium.JPG

その中で目に留まったのが、このマーク。YMCAの赤の逆三角形におなじみのスカウト章が乗っかっている。このトレードマークを持つ香港21団の説明には、「香港のスカウト運動の立ち上がり期には、YMCAからも多大なる支援を受けた」とある。調べたら、あちらの方がさらに60年以上歴史が古い。いくつかの団の説明も並んでいたが、少なくとも初期に設立されたのは、その母体を学校や教会とするものが多かったことがわかる。宗主国がイギリスだけに、スカウト運動の展開も日本より10年くらい早かったようだ。

HK21.jpg

▼YMCAのあゆみ
http://www.ymcajapan.org/02_04.html
YMCA(Young Men's Christian Association)は、1844年に産業革命下のイギリス、ロンドンで、同世代の仲間の人格的成長や生活改善を願う20歳代前半の12人の青年たちによって組織されました。

▼March On to 100 Years - Scout Association of Hong Kong
http://2006.scouting.org.hk/eng/index.php
Year 2006 marks the 95th Anniversary of Hong Kong Scouting while year 2007 is the Centenary of World Scouting. (2006年は香港のスカウト運動95周年ですが、2007年で世界スカウト運動も100年目になります。)→この年末年始に、それを祝う4000人規模のジャンボリーをやるそうです。

▼財団法人ボーイスカウト日本連盟
http://www.scout.or.jp/nihonrenmei.html
創立 大正11年4月13日 (1922年ということは、2007年で85年目。)



この地でどのような活動が行われているかはわからないが、街で制服姿のスカウトを見かけることも多い。日本のより色も生地も薄い感じだ。活動の中身は最大の関心事ではあったが、スカウティング誌をめくるのみで終る。

▼香港童軍月刊 Hong Kong Scouting
http://www.scout.org.hk/chi/hkscouting/


香港は建物が密集して林立しているイメージがあるが、日本と同様、実際とても山がちなところである。香港全体の面積は東京都の約半分、そのうち香港島と九龍半島が向かい合うエリア(面積比12%)に、約700万の人口のおよそ半分が集中しているそうだ。

それ以外の場所には自然も多く残り、のどかな感じの風景も広がる。山あいには香港トレールと呼ばれる登山道がいくつか整備されており、街中からのアクセスも便利なところが多いようだ。登山靴を日本に置き去りにしてきた、ということもあり、私はチャレンジしていないが。(もうひとつ重要なファクターとして、家族は山登りがあまり好きではない・・・。)もちろんキャンプだって、それなりにできる場所はあるのだろう。

▼香港行山路徑 Hong Kong Hiking Trail Database (中国語)
http://www.hiking.com.hk/hikeframe.htm

▼Hong Kong Trail
http://en.wikipedia.org/wiki/Hong_Kong_Trail


スカウトショップでは、なぜか日本の記章類やチーフリングも売っていたが、日本の団も活動しているのだろうか?3万人も住んでれば、不思議ではないが。

気になったのが、これ。

WOSM100HK.jpg

おなじみ世界スカウト運動 創始100周年 記念事業のワッペンだが、書いてある言葉「世界童軍一承諾」が、知ってるのと違う。

「ひとつの世界 ひとつのちかい」
「One World, One Promise」

これの中国語訳は、2005年5月の日連資料によると、

「同心許諾、世界大同」

▼世界スカウト運動創始100周年記念事業の推進
http://www.scout.or.jp/j/info/pr/100chirashi.pdf


いわゆる中華人民共和国にはボーイスカウトはないので、こちらは台湾向けか?「同心許諾、世界大同」は、正確なニュアンスはわからないが、原文の意訳というか、難しい意味になっていると思う。「世界童軍一承諾」(世界のスカウト、ひとつのちかい)の方が、より若者向きというか、ストレートで良いと思った。
posted by ぬまた at 22:55| ☔| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
もう20年も前、家族で香港旅行に行きました。スタンレーベイってところに行くとき、路線バスの中でスカウトに会いました。

実はこのバスが果たしてスタンレーベイに行くのかどうかはっきりしないまま乗り込んだもんで、不安を取り除くために英語で声をかけた覚えがあります。「このバス、スタンレーベイに行く?」って。

ただそれだけなんです。香港のスカウトと聞くと思い出すもんで。たいした「落ち」もないんですが・・・。
Posted by 黒澤岳博 at 2006年12月17日 19:04
アンノウンスカウトの話みたいですね?

スタンレー(赤柱)、ちょっと雰囲気の良いリゾートです。海沿いにしゃれた「西洋風」の小さなレストランとかもあって、バスに乗ってお出かけするには、ちょうどいい。

でも、初めての香港で、バスの路線図を読みこなすのは難しいかも知れませんね。慣れれば安くて便利なのですが。

Posted by ぬまた@管理人 at 2006年12月17日 20:52
お、遂に行ったのですね。
いつの日か、オフ会をあそこでやろうぜ!
Posted by Soul In Motion at 2006年12月17日 22:05
やりましょう!

オプショナルツアーも、おまかせあれ。
Posted by ぬまた at 2006年12月17日 22:52
私も香港フリークなんですが、07年1月に10回目の渡香をはたしました。

ホテルは、もちろんBPインターナショナル。
今回のメインテーマは、14NJで我が派遣隊で一緒に過ごしたスカウトと会い、スカウトが所属する隊といっしょにランタオ島をハイキングすること。
待ち合わせで少々手間取ったがうまくいきました。楽しかったですよ。驚いたのは、スカウトたちが持っていた地図。6ケタ読み用の方眼が入っているんだけど、ちゃんと緯度経度とリンクしていて、誰もが同じ地図で同じ場所にいけるということでした。こんな簡単なこと国土地理院や日本連盟はなんでできないんだろ???

BPインターナショナルは、まことに便利なロケーション。もう3回連続で利用し定宿化しています。11階にはスカウトショップ、ビル内には連盟本部、ベランダでは休日スカウトたちが集会をしています。
Posted by K1-RSmaster at 2007年03月20日 17:00
> スカウトが所属する隊といっしょにランタオ島をハイキングすること。

すごいですね!

私は香港時代もずっと堅気で過ごしていたので、彼の地のスカウトとは何の繋がりも持てませんでした。

B-Pインターナショナルも、香港では中くらいのランクで、なかなかりっぱなホテルだと思います。九龍側のメインストリートであるネイザンロードとカントンロードの間に位置し、観光にもビジネスにも使いやすいかも知れませんね。


> 6ケタ読み用の方眼が入っている

香港は狭いところにリソースが集中していて、市内電話は無料とか、ブロードバンド環境もいち早く整備されるなど(オフィスエリアに限りますが)、インフラは最先端のものが一気に整備される感じがあります。

地図については、日本の場合、こういう例もあります。これはこれで、日本らしい?


スカウティング研究センター 事務局の日記
2006年12月10日
国土地理院の地図データを利用して
http://riics.seesaa.net/article/29337291.html
Posted by ぬまた at 2007年03月21日 09:08
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